フォークリートトレーニング参加者インタビュー「ボーンクリート・トーマスさん」①

株式会社三豊工業では、フォークリートの施工を希望する方を対象にフォークリートのトレーニングを毎月隔週開催しています。また、これまでにトレーニングに参加いただいた方にトレーニングに参加された目的などをインタビューしています。今回は、香港から参加していただいたトーマスさんにお話をうかがいました。

(インタビュアー前田、以下「前田」)
よろしくお願いいたします。はじめに、トーマスさんの自己紹介をお願いします。

(トーマス)
香港のボーンクリート(BornCrete)のトーマスと申します。ボーンクリートは昨年できたばかりの新しい会社です。ハウスビルダーなどの施工会社にタイルなどの資材を販売しています。我々が販売する資材は、主に香港の高級住宅で使用されています。私は、主に販売の仕事をしています。

(前田)
資材販売がメインのお仕事ですか?

(トーマス)
そうです。資材販売がメインです。住宅のデザインや施工はしていません。毎年1000万香港ドル(約1億9280万円)程度売上げています。

(前田)
資材販売のお仕事をされている中で、フォークリートの存在をお知りになったのですか?

(トーマス)
そうです。ちょうど一年前くらいに懇意にしている設計デザイナーから「フォークリートというマイクロセメントを取り扱っていないのか?」と質問され、その存在を知りました。とり急ぎイギリスのフォークリート社へコンタクトしてサンプルを取り寄せたのですが、防水性などのクオリティが非常に素晴らしい。質問してきた設計デザイナーの案件だけでなく、香港中で使いたいと考えました。

(前田)
なるほど。香港ではフォークリートを含むマイクロセメントはどの程度一般的に使われているのですか?

(トーマス)
香港ではマイクロセメントは一般にほとんど知られておらず、実際に使われてもいません。一般の人どころか、デザイナーでも知っている人はほとんどいません。最近になって一部のデザイナーがマイクロセメントを使い始め、「知っている人は知っている」という段階に達した感じです。香港ではマイクロセメントは未知のものであり、これから利用が始まるという段階です。

(前田)
なるほど。香港ではマイクロセメントは利用が始まったばかりなのですね。

(トーマス)
そうです。我々の計画では、まずはフォークリートのトレーニングを修了してから最初のバッチの発注を行い、香港で展示用の現場サンプルをつくる予定です。完成したらサンプル現場を一般に公開して、一年後をめどにエンドユーザーからの受注を目指したいと考えています。

(前田)
香港では、フォークリート以外にも使われているマイクロセメントはありますか?

(トーマス)
フォークリート以外では、まずはスペインのトップセメント(Topciment)ですね。ただし、トップセメントもサンプルを取り寄せてチェックしましたが、施工が簡単である一方でクオリティに問題がありました。イタリア製の別のマイクロセメントも試しましたが、やはりクオリティに問題がありました。フォークリートは施工が難しいですが、クオリティが高いのが魅力的です。マイクロセメントの中ではフォークリートがベストだと考えています。

(前田)
フォークリートはマイクロセメントとしては唯一「100%防水」を謳っています。それもトーマスさんの心に響きましたか?

(トーマス)
響きました。私は、フォークリートを香港の住宅の、特にバスルームで使用したいと考えています。香港の住宅オーナーの多くは、フォークリートをバスルームで使用することを大いに歓迎するでしょう。フォークリートはタイルなどと違って目地がないからです。タイルの施工は簡単ですが、目地が出来てしまうという大きなデメリットがあります。目地のないシームレスでナチュラルなフィーリングのフォークリートは、多くの香港の住宅オーナーにとって魅力的だと思います。

(前田)
タイルをバスルームで使用することに何か問題があるのですか?

(トーマス)
最大の問題はメンテナンスです。タイルでは目地ができるため、目地から劣化してくるケースが少なくありません。香港の高級住宅では、バスルームの床を磁器タイルで作るケースが多いのですが、タイルでは目地ができるため、そこから水が浸入したり劣化したりします。磁器タイル自体は防水性が高いのですが、目地のせいでメンテナンスがやっかいになります。なお香港では、磁器タイルが住宅のバスルーム以外に屋外でも広く使われています。

(前田)
フォークリートは、磁器タイルや他のマイクロセメントなどと比べてコスト的にはどうでしょうか?

(トーマス)
コストはあまり関係ないと思います。フォークリートのコストは、我々が扱う資材の中でもトップクラスですが、フォークリートの利用を検討しているユーザーにとってコストは二の次の問題です。フォークリートのユーザーはコストよりもクオリティを求めていて、満足できるレベルのクオリティが確保できれば、おカネに糸目は付けないという人がほとんどだからです。
(次回へ続く)

(取材協力)
香港ボーンクリート社トーマスさん
https://borncrete.com/

(執筆者)
経営コンサルタント 前田 健二(まえだ・けんじ)
大学卒業と同時に渡米し、ロサンゼルスで外食ビジネスを立ち上げる。帰国後は複数のベンチャー企業のスタートアップや経営に携わり、2001年に経営コンサルタントとして独立、新規事業立上げ、アメリカ市場進出を中心に支援を行っている。

2025.04.01