モルタル造形

モルタル造形

モルタル造形とは

コンクリートやモルタルを使ったデコレーティブコンクリートの技術の中でも
特に熟練を必要とするのが、モルタル造形やモルタルカービングと呼ばれる造形工法です。

主に壁面にモルタルを塗りつけて、それが固まるまでの柔らかいうちにナイフで削ったり、
ブラシで叩いたりして、あたかも本物の石やレンガなどを積んだように作り上げる特殊技術。
モルタルを使用した彫刻のイメージです。

基本的には完全なハンドメイドで、職人のセンスと技術によって全くオリジナルなものを
作り上げます。その昔の日本の左官では擬石とか擬木と呼ばれていた分野に近いですが、
現在のモルタル造形はおもにディズニーなどのアニメやファンタジーのテーマパークや
映画セットを作る際に米国から伝わってきたものです。

ヨーロッパの歴史ある街並みや古レンガの壁などを再現するのを得意としています。
造形専用に開発された特殊モルタル『カービングミックス』を使用することで、
これまではごく限られた熟練工にしかできなかったモルタル造形の特殊技術を
より手軽にできるようにしました。

  • 施工風景
  • 施工風景
  • 施工風景

モルタル造形の特徴
  • 自在な意匠性

    自在な意匠性

    モルタル造形はハンドメイドで作り上げるため、決まった型などはございません。石やレンガの大きさ、厚み、欠け具合、色合い、木の朽ち果てた風合いなどお客様とイメージをすり合わせたのちに作り上げるため自在な意匠表現が可能です。天然石やレンガ、岩、大木、石積みの壁や丸太、石像や噴水、エスニックやバリ、アジア風の造形物、近未来の空間まで、あらゆるイメージをカタチにできます。

  • モルタル造形専用モルタルで施工が容易

    モルタル造形専用モルタルで施工が容易

    モルタル造形には専用モルタル『カービングミックス』を使用します。普通のモルタルに比べ厚付けができ、1度に50~60㎜もの厚みで塗りつけてもダレたり剥離しません。またモルタルに表情を施すためには造形できる十分な可使時間が必要ですが、普通のモルタルでは一気に締まってしまい可使時間が確保できません。専用モルタルカービングミックスでは可使時間が長くとれるよう硬化が遅延されており、モルタル造形が手軽にできるようになっております。

  • 内装外装どちらにも施工可能

    内装外装どちらにも施工可能

    モルタル造形はセメント系の材料が塗れるところであれば内装でも外装でも施工は可能です。店舗など意匠表現を必要とする現場で特にマッチしますが、最近では一般戸建て住宅の内装壁の一面のみだけなど、こだわりの空間つくりの為の部分使いなども増えてきております。


施工の流れ

※モルタル造形は極めてハンドメイド色の強い工法です。
ここに紹介する流れはあくまで目安的なもので意匠表現により様々な施工方法で行われます。

  • カービングミックス塗り付け

    01.カービングミックス塗り付け

    下地調整がされたセメント系下地に対し、水道水で混練りしたカービングミックスを塗りつけます。
    鏝圧をかけながら下地に食い込ませるイメージで薄くしごくように塗り付け、追っかけで所定の厚みになるように塗り重ねます。
    モルタルをカラー化する場合には専用トナーを混練りしカラー化します。

  • レイアウト

    02.レイアウト

    塗り付けたカービングミックスが適度に締まったら、千枚通しなどを使いモルタル面に大まかにレンガや石積みのレイアウトを割り付けし、けがきます。

  • カービング(彫刻)

    03.カービング(彫刻)

    レイアウトを参考に、鏝で削る、逆に盛り付ける、ブラシで叩くなど様々な道具を用い石やレンガ、木などの表現を行います。
    造形が完了したらそのまま数日乾燥させます。

  • 仕上げ(エージング)

    04.仕上げ(エージング)

    十分に乾燥した造形面に仕上がりのイメージに近くなるように塗装を行います。
    石やレンガや木に濃淡や陰影などを施してより自然に見えるような塗装を施します。
    モルタル造形の場合長い年月を経過したようなアンティークな仕上げにすることが多いため、この塗装をエージング塗装と呼ぶことも多いです。


スタンプウォールのメンテナンス方法

日常のお手入れ

モルタル造形はアンティークな風合いを再現するために、わざと最初から重厚で少し汚れた風合いに見えるような塗装を行うことが多いです。
そのため、施工後少し時間が経って自然に汚れがつき始めるとより景観に馴染んでくるようになります。日常のお手入れは原則不要です。

メンテナンス

長期的には

モルタル造形に施されているエージング塗装は通常の塗装とは違い、ベタッとした色合いにならず、下地の持つ質感を消さないよう、かなり薄めた塗料を透けるように薄く薄く何層にも重ね、奥行きのある色合いに仕上げます。
そのため、通常のベタ塗り塗料に比べ塗料の塗布量が少なくなりがちで、紫外線などに対する対候性はどちらかというとあまりよくありません。

最終仕上げに保護用のクリアー塗装を行いますが、長期的に見ますとこの保護塗料も劣化していきます。
出来ましたら3~10年ごとに保護膜のクリアー塗装を薄く再塗付していただければより長持ちいたします。

施工実績