
スプレーデッキとは、すでに仕上げてあるコンクリートやアスファルト舗装の
イメージを変えたい、見た目が殺風景でつまらないからもう少し化粧したい・・・
そんな時に最適な工法です。
スプレーデッキは、既存のコンクリートやアスファルト舗装面に専用ポリマーモルタルを
スプレー(吹き付け)することで床面をデザインする施工方法。
レンガやタイル、天然石などの厚紙でできたデザイン型紙を置き、その上から吹き付けて
型紙を剥がす方法と、型紙を使用せず色だけを吹き分けるシンプルな方法があり、
それを自在に組み合わせてデザインすることも可能です。
比較的簡単な施工で、見違えるほどイメージが変わります。
使用する材料はセメントの硬さと樹脂の接着性を兼ね備えた薄層ポリマーモルタル。
車やフォークリフトの通行にも耐えられ強度や耐摩耗性にも優れています。
表面が吹きつけ工法独特のザラザラした仕上がりですので、プールサイドや雨の日でも
滑りにくく安全に歩行したい場所に最適です。

リフォームに最適
スプレーデッキは既存のコンクリートやアスファルトの上からそのまま施工できますのでコンクリートやアスファルトを壊して打ち直す必要がありません。塗装厚も1~2㎜程度で、既存構造物との取り合いなどもほとんどの場合問題なく施工が可能です。
耐摩耗性に優れ車の乗り入れも可能
スプレーデッキはセメント系の材料とアクリル樹脂を混合したハイブリットな材料です。セメントの持つ強度と樹脂の持つ接着性を兼ね備え床用の仕上げ材として開発されている為、厚みは1~2㎜の薄さでも圧縮強度はコンクリートの約3倍の600㎏/cm2を誇ります。耐摩耗性にも優れているため大型車の乗り入れも可能です。
優れた経済性
コンクリートやアスファルトの上から吹き付けるだけのシンプルな工程で短い工期で素早く可能。既存の床を壊さず施工できるのでトータルコストに優れています。
滑りにくく安全な仕上がり
スプレーデッキの仕上がりは、材料に含まれる小さな骨材と吹きつけ仕上げによる独特の仕上がりで、手で触ってもはっきり分かるほどザラザラしています。 雨の日に滑りやすい場所や、小さな子供たちが走り回る幼稚園、プールサイドなども安全に歩行できます
自在なデザイン
レンガやタイル、天然石などのデザイン型紙を使用したり、テーピング目地による簡易的なデザインだったり、吹き付けのみで色を吹き分けたりと様々な組みあわせで自在なデザインが可能です。従来のタイルやレンガ、石貼りだけでは不可能なアーティスティックな表現が可能です。

01.プライマー塗布
ゴミやほこり、レイタンス、油分などを除去した健全なコンクリートやアスファルトにプライマーを薄く均一に塗布します。
02.ファーストコート塗布
プライマー処理が済んだコンクリートやアスファルトに下地色となるファーストコートを塗布します。
スプレーデッキポリマーとスプレーデッキグラウトを混練し、鏝しごきまたは吹付にて薄く均一に塗布します。
(*アスファルト下地の場合にはファーストコートはできません)03.ペーパーテンプレート設置
ファーストコートが乾燥したらペーパーテンプレートを敷きこみます。
マスキングテープを使った簡易目地やロゴマークなどのオリジナル型紙もこの段階で設置します。
(*型紙を使用しないデザインの場合にはこの工程は不要です)04.セカンドコート吹付け
敷きこんだテンプレートの上からファーストコートと違った色でセカンドコートを吹き付けます。
御影石調のゴマ吹き仕上げを行う場合もここで行います。05.ペーパーテンプレート除去
セカンドコートが乾燥したらテンプレートを除去しそのまま乾燥させます。
06.クリアーシールX塗布
セカンドコートが乾燥したら、吹き付けカスなどをブロア送風機等で飛ばし、施工面を清掃したのちクリア―シールXを塗布します。
噴霧器やローラーなどを使い薄く均一に塗布します。下塗りとして1回、上塗りとして1回、合計2回塗布し完成です。

日常のお手入れ
日常のお手入れは大きなごみや砂を水で洗い流す程度で十分です。
汚れが気になる場合には中性洗剤を使ってデッキブラシ等で洗い水洗いを行ってください。
酸やアルカリ性の洗剤は使用しないこと。

長期的には
スプレーデッキはセメント系の材料とアクリルポリマーを混練りしたものですが、風雨による経年劣化の影響は避けられません。
一般住宅の駐車スペースのコンクリートなどをご覧いただければわかりますが、新設時には表面がつるつるしてキレイですが、5年10年と経過すると表面のセメント分が洗い流されて、徐々に砂が現れザラザラしてきます。
スプレーデッキもセメント系の材料ですので例外ではなく、風雨にさらされると徐々に表面がざらざらしてきますが、それを遅らせるために仕上げ時にクリア―シールと呼ばれる無色のコーティング剤を塗布しています。
これにより雨やコンクリートを侵す異物が外から侵入しにくくしています。
しかし、これもあくまで塗装で永久的なものではない為、この塗装が劣化して薄くなってくると保護の効果が少なくなってきます。
このクリア―シールの保護膜がなくなってしまっても使用上差支えはなく、普通コンクリートと同程度の耐久性は確保できますが、より一層見た目の美しさを長期にわたり確保したい、あるいは回復させたいとお考えでしたら、保護膜が完全になくなってしまう前に1~3年ごとにクリア―シールの再塗付をしていただければより一層長持ちします。
雨がかからない場所や屋内の床面ではほとんどその必要はございません。
